キナブロ

ざっくばらんに書きます

キナ英語(1) "would"

お久しぶりです。ちょっと病気をしまして、人生で初めて長期入院してました。3ヶ月ちょいですね。まだ生きてます。

ちょうどブログを書き始めた矢先の入院だったので、三日坊主の出落ちみたくなっちゃいましたが、ぼちぼち体力も戻ってきたのでのんびりと再開します。

というわけで、明日のわたモテ更新日の前に準備体操したいし90日放置の広告もうざったいので何か書こうかなーと。という記事です(投げやり)

TL;DR

Discordで海外のファンと話したいとか、キッチリしてなくていいから伝わる英語を気楽に身につけたいとか、そういう人向けに英語話す(聞く、書く、読む)ときのコツを書きます。

SVOがどうのとか副詞節がどうのとか気にしません。ただばちこりと伝える方法にフォーカスします。

TOEICで900目指すマンや、I'd rather you /past tense/ が気になって夜も眠れないマンは読まないほうが良いです。ドンバリーラクーンズ!

初回は would にフォーカスします。神の助動詞です。これさえ知れば「英語辛いンゴォ…」から「ワイ英語いけるやん!」に気持ちが変わる、そんなやつです。英語いけますよ。

なにがどうした

最近Discordに移住しました。Discordでの公用語は英語で、スペイン語話者もポルトガル語話者もフィンランド人もドイツ人もみな英語で話します。そこへ移住したことで、自分もいよいよ英語が日常生活の一部になってきました。

多分それは皆さんも同じだと思います。とりわけわたモテ周辺の皆さんは肌で感じるているのではなかろうかと、たぶん。自分から遠い存在だった英語がぐっと目の前まで来ている感じです。

実のところ僕はそんなに英語が得意ではないです。TOEICで900を叩き出す人たちとは種族が違います。僕はアライグマです。

そんなアライグマでも英語で会話をすることはできます。使ってるのは中学生の頃に知った単語ばかりです。getとかgiveとかtakeとか。そして相手の話も理解できます。ぶっちゃけたところ、ネイティブ含め会話に使ってる単語の90%は中学レベルの単語です。これは日本語でも同じですけど、文章の9割がわかれば残りの1割くらい予想と演繹でなんとかなっちゃいます。

なのであなたもできます(断言)

ただコツがあるんで、キナ英語ではそれを書いていきます。初回は would です。神の単語です。

would のきほん

きまりごとは…

I would be okay.
直: 私はオッケーだろう。
草: ワイはたぶん大丈夫やで。

It would be okay. 
直: それはオッケーだろう。
草: 大丈夫やろ。

Aw you really eat a lot. You would get fat!
直: アウあなたは実にたくさん食べる。あなたは太るだろう!
草: うわ君めっちゃ喰うなぁ。太るで!

wouldの後に動詞の原形を突っ込みます。そんだけ。

縮めると 'd になるよ。

I'd be grateful if you can help me.
直: 私は嬉しく思うだろう もしあなたが私を助けることができるならば。
敬: お力添えいただけますと幸いです。
(曖昧になればなるほど敬語になってる、はっきり分かんだね。嬉しく思うだろうってなんだよ)

They'd feel sad to hear that.
直: 彼らはザットを聞くために悲しく感じるだろう。
草: それ聞いたらみんな悲しむやろなぁ。

It'd work fine if there's no mistake.
直: それは良好に働くだろう もしゼアーにミステイクがなければ。
草: どっかでミスってなければうまいこと動くやろ。

would notwouldn't'd not で否定なのだ。

I would not appreciate his opinion.
直: わたしは彼の意見を感謝しないだろう。
敬: 彼の意見には賛成いたしかねます。
(私は感謝しないだろうって。自分が感謝するかどうかくらいわかっとけや)

It wouldn't get praised.
直: それは称賛を得ないだろう。
草: 褒められたもんじゃないやろな。

They'd not worry about the problem.
直: 彼らはその問題について心配しないだろう。
草: 連中はこの問題を心配してないやろ。

あっ、そうだあと一つ。

Would you like to have some coffee?
直: あなたはコーヒーを飲むことを好むだろうか?
敬: コーヒーをお持ちしましょうか?
(ことを好むだろうかって二重に曖昧にじゃんアゼルバイジャン)

きほんおわり。

would は「だろう」やろなあ

というわけで直訳すると「だろう」のwouldくんです。 草訳するとだいぶ色合いが変わるのもなんとなくつかめてたらいいゾ。

自然の摂理でもないし、科学の真理でもないし、必然の帰結でもなければ自分が100%自身を持って言い切れることでもないけど、でもまあ正しいだろってことを言いたいとき、それがwouldくんの腕の見せどころです。ギャグじゃないよ。

ほんとは will の意志を薄めたバージョンで、そんで無機物(や自分以外の人間)の意志を示すときにはそれは真理への近さを示していて、意志の薄まり具合によって真理のと距離が決まって、つまり it would be は it is(真理)や it'll be(必然)と比べて真理と距離があるから「だろう」になるという、めっちゃ楽しい感じのアレなんですよ。あと it's gonna be(示すものは真理でも自己意志でもなく、必然性もないが、その事象が起こる蓋然性は極めて高い)との比較も楽しいし、その辺いつか突っ込んで書きたい(欲望)

日常生活の会話で、あるいは雑談で、100%言い切ることってそんなに多くないですよね。日本語でも。「〜じゃないの」「〜でしょ」「〜だろうな」「〜やろ」「〜そうだね」とか、このへん全部断言しない系の語尾ですよね。で、かなり使いますよね。「おはよう!今日は一日晴れそうだね!」って、朝の始まりのワンシーンからばちこり出てきますよね。そうなんです「言い切らない文章」は会話ではめっちゃ使うんです。

なのでwouldをスムーズに使えれば、自分が想像してないくらい、ドーピングしたのかってくらい英語が楽になります。まじです。まじ。日常会話の、少なくとも5割以上は100%言い切れない事象についてですから、気づかずに失っていた5割を取り戻せるんです。

これよく思うんですが、英語自体が「辛いンゴぉ…」なのではなく、「英語の単語勉強したしSVOCもわかるようになったけど全然話すの楽にならなくてもう嫌ンゴォ…」なのではないかと思います。自分は「もう嫌ンゴォ」まではいかなかったものの辛みは感じてました。中学x年生のころにとあるゲームの日韓対抗戦に関わる機会があり、そこで英語で会話する必要があって、最初は「辛いンゴォ」だったんですが、「そういえばwouldめっちゃ見かけるな、学校ではwould like toとかwould appreciate ifでしか存在感なかったのになんじゃこら、仮定法過去?もうよくわからんがとりあえず真似して使ったろ!!」となり、その三日後には「ワイ英語いけるやん!!!!!」となってました。いや気持ちだけですよ。実際は多分いまでもいけてないですが。

だけどその気もちの変化がすっっっっごい大事なんですよね。「英語辛いンゴォ」から「ワイ英語いけるやん!!!」になると英語 にたいする拒絶感が減って。実際にも、言いたいことを言える率がぐわっとあがってて、心に余裕ができて、わからない文章が来ても「おっこれは知らんな」くらいの感じで焦らず対応できるようになって。そして辛いンゴォじゃなくなる。これが大切だと思っとるのです。

wouldは、当時もちろんボキャブラリーも中学生相当の僕さえ「いけるやん!」と思わせた、そういう意味で神の助動詞でした。そしてあなたにとってもそうなればいいな。

アライさんと一緒に would を使うのだ。きっと伝えたいことが伝わるようになるのだ。

実践 would

would乗りこなそう。考えるな、感じろ!

ヒントをひとつだけ。wouldは直訳と草訳でだいぶ印象変わりますよね。直訳の「だろう」が残ることもままあるが、そうでないものもまた然り。なんでかっていうと、混乱するようだったら読み飛ばしていいんですがwouldそのものは「弱めの意志」なんですね。willは「意志」です。wouldもwillもないときは「事実(真理)」ですね。未来系とかいうおっぺけぺーな概念はどうか忘れてください。willが未来系なら未来の過去系wouldってなんやねん。そこにこじつけの理屈を求めるくらいなら未来という概念を捨ててください。willファミリーは意志を表します。

wouldの直訳は「だろう」だけど、wouldそのものは「弱めの意志」なのだ。これだけ覚えたら、あとはアライさんと一緒に考えずに感じるのだ!

I'd rather stay away from him.
直: 私はむしろ彼から離れているほうを好むだろう。
草: つかむしろアイツに近寄りたくないンゴ。

I wouldn't say yes.
直: 私は「はい」と言わないだろう。
草: うんとは言いにくいで。

Then I would be famous?
直: それから私は有名になるだろうか?
草: そしたらワイ有名になれるんやろか?
(あ、疑問文作るときに助動詞やbeと主語入れ替えるやつ、あれも忘れてください、別に入れ替えてもいいけど入れ替えなくてもよくて、雑談では5:5くらいです。入れ替えずに ain't it? や you know? や I know, right? と続けるのも多いです。もっと言えば入れ替えた場合には強めに問いただしてる感じが出ます。アライさん日本の義務教育はどうかと思うのだ。忸怩たる思いなのだ)

I'm not sure what would be considered NSFW
直: 私は、何が閲覧注意とみなされるだろうか、に確信がない。
草: 何をもって閲覧注意とみなされうるのかよくわからンゴ。

最後の例は「自分」以外のものに would を使っているのがおわかりいただけただろうか… wouldが「弱めの意志」なら自分以外の…特に無機物の意志ってなんなのだ… …はいつか書くのだ。いまはそんなややこしいこと考えないでください何でもしますから。

He would have been drunk.
直: 彼は酔っ払っていていただろう。
草: あいつ酔っ払ってたんやろな。

It would've not happened.
直: それは発生していなかっただろう。
草: 実際には起こってないんちゃうか。

wouldは「弱めの意志」なんで、未来の過去形とか言うカオスではないので、wouldで過去のことを言うことも当然できます。そんときはwouldの次にhave p.p.を突っ込んでください。え、notの位置?細けえことはいいんだよ!エビフライぶつけんぞ!

If you died, I would be crying.
直: あなたが死んだなら、私は泣いているだろう。
草: 君が死んだらワイきっと泣いちゃうンゴ

I would rather you didn't talk to me anymore.
直: 私は、あなたは私にこれ以上話しかけなかった、をより好むだろう。
草: これ以上ワイに話しかけないでクレメンス(ちな、いま話しかけられてるンゴ)

お待ちかねの仮定法過去さんです。死ね!(直球) ここまで読んでくれたフレンズはもうおわかりかと思いますが、鶏と卵だったら鶏が先に決まってます。wouldが先です。仮定法過去なんて至極どうでもよいです。

「ifのあとが過去の話だったときはたいてい事実と反することを言っているんやで」 + 「wouldは弱い意志」がそれぞれ独立にあるだけです。

カテイ・ホ=ウカコ、君は今までに苦しませたキッズの数を覚えているのかい?

I'd be glad to do that.
直: 私はそれをすることがうれしいだろう。
敬: 喜んで承ります。(喜んでそれをさせていただきます。)

[比較するのだ]
I'm glad to see you.
直: 私はあなたに会えて嬉しいです。
草: 会えて嬉しいンゴ
(敬: お会いできて光栄です。)

この例はwouldの「弱めの意志」を読み取ってほしいやつです。 I'm glad to see youでは「あなたと会えたこと」(いま起こった事実)が am glad 嬉しい。 I'd be glad to do thatは「それをすること」(これから)が be glad 嬉しい would だろう(謙譲)

それぞれの文自体は何ら直訳も不自然なく見えますが、I'd be gladの方はこれから起こることについて嬉しいと言ってますよね。willつかってないのに。未来形は死んだのだ。

どんなに意志が弱かろうと、謙譲語であろうと、必ず would は意志を示すので、be glad to do that(それをしてうれしくなる)ことに対しての自分の意志(will)を表明します。

『「それをしてうれしくなる(be glad to do that)」をやってやる(will)デス!』を謙譲すると 『「それをしてうれしくなる(be glad to do that)」をやるだろうな(would)デス!』になるのだ。

そして I'm glad to see you との比較に戻ると、これは現在形(と学校で呼ばれているもの)なので「事実(真理)」を示します。意志は示しません。 「『きみにあえてうれしくなる(be glad to see you)』が事実(be → am)になったのデス!』 という感じです。

という感じです(二回目)。

現在形のglad toのあとは過去を表しますとか書いてるアフィブログどもめ! wouldはwillの過去形だから未来も表すとか書いてる新書どもめ! もう許さねえからな!!!

ちょっとややこしいですが「wouldは弱めの意志」という芯を持ち続けてればそれだけで大丈夫です。惑わされることはまずありません。

I would like to close this post here.
直: 私はここでこの記事を閉めることを好むだろう
敬: このあたりで終わりにさせていただきます

おわりに

  • would は直訳で「だろう」
  • would は言い切れない事柄を表現できる神の助動詞
  • would 使い始めると「英語辛いンゴォ」がなくなる(はず)
  • would の本質は「弱めの意志」
  • wouldの「弱めの意志」+もう一つなにか曖昧な表現(〜を好むとか〜なら嬉しいとか)=だいたい敬語
  • would have p.p を使って過去を表すことももちろんできる。ウドは未来形(天に召されろ)でも未来形の過去形(お亡くなりになれ)でもないのだ。
  • うどのフレンズが積極的に忘れるべきものリスト
    • 未来形
    • 仮定法過去
    • 時制の一致 (new!) いつか絶対書くのだ
  • この記事を読んでTOEICを受けないでください
    • どうなってもしりませんよ
    • この記事の目的は「海外のファンと気楽に話せるようになってほしい」です
    • それではまた